特集 いま分娩を考える
立ち産へのトライアル
助産婦の立場から
"お産"っていったい何?
大沼 れい子
1
1下呂温泉病院
pp.281-283
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206216
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立ち産の写真から受けたインパクト
お産をするということは,いったいどういうことなんだろう,といきなり思ったのは,ある立ち産の写真を見せられた時だった。
その写真の女性は,とてもセクシーで,とてもいい顔,満ち足りた優しい顔をしていた。じっと写真を見ていると,何か気恥かしい気持が混じってきた。しかし,看護学生の産婦人科実習で,いぎなり内診台にあがっている風景を見た時のような,胸の痛みはなかった。また,その写真には,分娩台がなかった。夫が後ろから妻をささえていた。つまり,お産に夫が参加していたわけで,お産に立ち合うのとは,また一味違っていた。お産に参加した妻,夫,医師,助産婦,看護婦,誰もが素晴しかった!素敵だった!と目が語りかける。
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