助産婦事典
新生児の足紋のとり方
塩野 寛
1
1札幌医科大学法医学教室
pp.341-342
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206009
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足紋をとる意味
産院や病院で新生児が生まれると,ほとんどの場合助産婦が足紋をとり,退院する時に「これはおたくの赤ちゃんの足型ですよ」と記念にくれるところが多い。足型の記録あるいは記念と印刷された台紙や育児記録の本も市販されている。しかしこれは,本来の足紋をとる目的とはだいぶかけ離れている。
足紋は本来「新生児の取り違い」などの事故を防ぐ目的で,個人識別のために行なわれているのである。したがって足型をとるのではなく,判定可能な足紋理をとるのが目的である。
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