特集 眼科基本診療—私はこうしている
診断に必要な基本技術
幼少児の眼所見のとり方
東 範行
1
1国立小児病院眼科
pp.76-78
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900883
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小児ことに乳幼児の疾患は,一般に本人の自覚症状や病識に乏しい一方で,重篤で変化の速いものも多い。したがって早期に発見し,早急に詳しい検査を行い,またこれを頻回に繰り返さなければならないことがしばしばある。しかし大部分の乳幼児は検査に対して非協力的であり,十分な所見が得られないことが多い。自覚的検査はもちろん他覚的検査においても,まず恐怖感を植えつけず,検査に対して慣れるようにすることが重要である。ここでは主に外来における検査の手順と一般的な注意について始めに述べ,個々の検査のポイントについても述べる。
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