研究・調査・報告
分娩所要時間に関する一考察—当院における計画分娩例より
本川 澄子
1
,
湯舟 貞子
1
,
広池 佐恵子
1
,
池田 カツエ
1
,
徳 典子
1
1大阪回生病院産婦人科病棟
pp.316-318
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206003
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はじめに
分娩誘導とは一般に,成熟した新生児を自然産道より娩出させる目的で,分娩開始前に陣痛誘発,あるいは分娩開始後にその経過を促進させ,分娩所要時間の短縮を図ることである1)。
当産婦人科病棟においても諸条件を加味し,できるだけ夜間に分娩を持込まないよう薬物誘導,あるいは手術的誘導法を試みているが,実際にどれほど短縮されているのか見直す意味で,過去1年間の分娩を無作為に200例抽出し,妊娠週数,成熟指数,破水・陣痛の有無別に分娩所要時間を検討した。その結果,陣痛と分娩所要時間に関して疑問点が出てきたのでここに報告する。
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