トピックス・1 講演録
最近の看護行政の話題から
清水 嘉与子
1
1厚生省医務局看護課
pp.319-322
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206004
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臨調第一次答申と看護関係予算--看護研修研究センターに助産婦教員養成課程開設
今日は最近の看護行政の話題からということで,この1年ぐらいの間に起きました厚生行政の話題,特に看護に関する問題を中心に話をすすめていきます。
昨年1年というものは,看護行政をすすめる立場からみるときびしい年でございました。ご承知のように,鈴木内閣の重要な課題に,行財政の抜本的な見直しが掲げられております。そこで昨年,第二次臨時行政調査会が発足し,7月には第一次の答申を出しました。なぜこの時期に行財政を見直さなければならないのか,簡単に説明しますと,今,日本は大きな財政的な危機に瀕している。借金をかかえ,国債を発行しながら,何とか国家の運営をしているわけです。それをいつまでもやっていたらとてもたまらない。それに,これから日本が高齢化社会という難しい時代を迎えることは明らかです。こういう中で財政がますます悪い状況になってくる。これを何とかしなければならない。
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