研究・調査・報告
助産婦による「月経指導」について(Ⅰ)
入内島 明美
1
,
岳下 さち子
1
,
中嶋 三和子
1
,
唐澤 陽介
1
1東京都三楽病院附属助産婦学院
pp.758-766
発行日 1981年10月25日
Published Date 1981/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205914
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I.はじめに
母子保健にたずさわる専門職者としての助産婦が,社会的要請を受けて行なう業務,すなわち助産婦業務の範囲についてはいろいろな議論が行なわれている。多くの議論のなかで,最も合理的であり,かつ常識的であると考えられるのは,実際に行ない得るか否かはともかくとして,女性の性成熟期を中心に,幼児期から老年期までの間にみられる女性の性と種族保存にかかわるあらゆる事象が,その対象となるとする意見であろう。
筆者らは,このような見解に基づき,さまざまな機会を捉えて業務を展開し,その活動のいくつかについて既に発表を重ねてきたが,ここにあらためて東京都内某高校において実施している「月経指導」に関する経験を御報告し,諸賢の御批判を仰ぎたいと考える次第である。
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