アメリカ便り・8
Vacation
佐々木 茂
1
1ウィスコンシン医科大学
pp.703-706
発行日 1981年9月25日
Published Date 1981/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205905
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はじめに
7月に入ってから東京は猛暑が続いているとのお便りを先日編集子よりいただきました。あのうだるような暑さの中を毎朝,すし詰めの満員電車で通勤していた去年の今頃のことを思い出しながら,この原稿を書いています。
例年7月,8月はミルウォーキーも暑苦しい日が続くということですが,幸いなことに,今年は連日快適な日が続いています。今日7月23日は快晴,朝は20℃、日中24℃くらいまで上昇するだろうという天気予報です。私事で恐縮ですが,7月から家内と子供たちが当地にやってまいりました。住いをミシガン湖畔に移したため,今までの大学構内での寝起きと違って,朝は早目に起きて通勤しなければならなくなったのですが,湖岸沿いに車を走らせますと,真青な空に,これまた真青な海のような湖が180度に近い視野で地平線まで続いているのが目に飛びこんできます。もらろん対岸は視界のかなたです。朝8時だというのにもう数艘のヨットが,白い帆をふくらませて沖へ出ています。Summer vacationのシーズンに入り,途中その脇を通るMarquett大学の構内も,人影がまばらです。今月は私も転居したり,家族を迎えたりでscientific activityのtoneはだいぶ低くなりました。思いつくままで恐縮ですが,最近,身のまわりで起こった変化について書いてみたいと思います。
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