特集 妊娠中毒症を整理する
妊娠中毒症の栄養指導
一條 元彦
1
,
大西 泰彦
1
,
安藤 良弥
1
1奈良医科大学産科婦人科学教室
pp.528-534
発行日 1980年8月25日
Published Date 1980/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205745
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1.はじめに
近年,産婦人科学の進歩,妊産婦健康管理の向上とともに,妊娠中毒症の重症例は次第に減少してきた。妊娠中毒症は,妊婦異常症として現在でも,分娩にまつわる出血とともに,母体に危機を与える重要な疾患の一つであり,また,児の予後(早産児,SFD児)の面でも,数々の問題点を含んでいる。
食生活も改善,工夫され,とりわけ妊産婦の栄養への関心が高まりつつある現況は,妊娠中毒症の最良の対策が予防であり,これにはまず,適正な栄養知識が要求されることと関連して好感すべきものと思われる。
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