特別企画 母乳哺育指導の新たな胎動
当院における母乳哺育指導の実際
母児同室の利点を生かして母乳哺育に取り組む—岩手医科大学付属病院産科病棟
米内 和子
1
1岩手医科大学付属病院産科病棟
pp.664-665
発行日 1979年10月25日
Published Date 1979/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205607
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1.はじめに
当院は,岩手県内の医療センターとして地域医療の向上を目ざし,その医療サービスは近県にまでも及んでいる。当然のことながら県内および近県のハイリスク妊産婦や,救急処置の必要な母性を取り扱う役割をも担っている。
産科病棟は,産科(婦人科の一部を含む)と小児科を1看護単位とする混合病棟である。各科別のチームナーシングを実施しているが,スタッフは流動性のある勤務体制をとっている。産褥期のケアの中で十分な母子関係が確立され,退院後の現実の生活につながる教育効果をあげるために,母子同室制がとられているが,このような中での母乳哺育への取り組みについて紹介したい。
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