研究・調査・報告
母乳栄養確立への調査報告の分析とその問題点—新生児黄疸の発生状況と体重減少
杉山 厚子
1
,
原 里子
1
,
菅原 美智子
1
,
工藤 香織
1
,
葛原 貞子
1
,
宮野 洋子
1
,
石川 睦男
1
,
岡 敏明
2
1旭川医科大学病院産婦人科
2旭川医科大学病院小児科
pp.463-468
発行日 1979年7月25日
Published Date 1979/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205575
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1.はじめに
近年,母乳栄養が見直されてきた。当院においても,開設以来,母乳栄養の推進に努めてきた。分娩件数も少なくマンツーマン方式で指導を行なえた昭和51年1月の開設当時に比べ,現在では分娩件数も増え,なかには母乳で育てたいために当院を受診し,分娩を希望する人もいる。そのような状況の変化の中で,母乳栄養法を行なうのに伴い,体重減少からの回復の遅れや,新生児高ビリルビン血症の増加が認められるように思われた。
以上のことをふまえ,今まで私たちが行なってきたことをふり返り,当院の母乳栄養の確立状況を知ると同時に,充実した母乳栄養の確立を求めて調査研究を行なったことをここに報告する。
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