ケース・レポート
乳腺炎患者と母乳哺育の確立・図譜
桶谷 そとみ
,
斎藤 悦子
pp.288
発行日 1979年5月25日
Published Date 1979/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205541
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参考写真にみられるような乳腺炎を発症すると,患者はその疼痛に苦しみ,児に対しても十分な母乳を与えることはできない.悪化の極に至ったとき,多くは医学的解決に委ねられ,外科的処置として切開・排膿され,更に両乳房とも断乳している現状である.
当院では,痛くないという独自的な乳房治療手技により,まず化膿巣を限局させ(炎症を起こしている乳腺はせいぜい1本か2本で,他の多くの乳腺は正常を保っている),次いで外科医に切開術を依頼し,引続き手技を加えて授乳と搾乳をくり返し,母乳哺育の確立へむけて指導している.
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