学生研究
子宮復古をうながす諸因子の一考察
飯島 由紀子
1
,
石井 明美
1
,
大関 三枝
1
,
原田 美知子
1
,
柴 千代子
1
,
藤田 邦子
1
1茨城県立中央看護専門学校保健助産学科
pp.730-735
発行日 1978年11月25日
Published Date 1978/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205463
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1.はじめに
妊娠・分娩は生理的現象であり,大部分は正常経過をたどるものであるが,その背後に異常に移行しやすい因子を多分に含んでいる。しかし,これらの異常は保健指導処置などの適用によりあらかじめ予防し、不幸な結果にいたらないですませることができる場合が多い。したがって,妊娠・分娩・産褥の期間を通して母体の健康状態を注意深く観察し,その変化が生理的な正常範囲内にとどまるよう配慮すると同時に異常の発見に努め,母体の安全が保持されるよう最善の指導・管理が必要になってくるわけである。そこで私たちは実習期間中に,褥婦を対象に子宮復古状態の観察を行なった。そのなかでも子宮復古をうながす因子を調査した。そしてその結果を九州大学医学部付属助産婦学校の研究「子宮復古状態の観察」と比較検討した。
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