Medical Scope
前期破水例の管理(2)
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.616
発行日 1978年9月25日
Published Date 1978/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205440
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先月は前期破水例PROMについて問題点を4つほどあげてみましたが,今月は,私たちが実際にPROMの症例にあたったらどう管理していくべきか,ということについて述べてみましょう。
まず,妊娠週数によって方針は大きく2つに分かれます。もし,そのPROMの症例が,正しく妊娠36週(満36週の意味)以後の症例なら,分娩させることにします。つまり,妊娠10か月第1週以後となりますので,胎児は成熟していると考えられ,RDSの発生もほとんどないので,この場合は,やたらと長くおいておいて細菌感染をひきおこすより,元気なうちに生ませる方針をとります。アメリカでは,この満36週の次の37週以後の分娩は日本でいう満期産という考え方です。
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