インターホン
兄弟
中村 珪子
1
1山形市立病院済生館
pp.617
発行日 1978年9月25日
Published Date 1978/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205441
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兄弟があるということは,こうもにぎやかなものだろうか。我が家の長男(7歳)と二男(3歳)が一緒にいると,お互が自分本位に行動するので,いつもいざこざがたえない。それでいて,どちらからともなく寄って行っては,キーキー言っている。兄貴のほうが遊びに出かけない限りは同一行動のようである。これによって起こるいざこざに1日つき合わされ,ボーイソプラノのキーキー声を聞いていると,こちらのほうであばれ出したくなる衝動にかられる。もう少し,おとなしくできないものかと思うが,いざ静かにされると我が息子らしくないと感じるし,そんな時は決まって身体の具合が悪い時でもある。
晩婚だった私が,高年出産に加えて,特に好き嫌いの多い食生活や妊娠中毒症のハンディをのりこえて,元気な男児を2人も出産できたことは,助産婦として大きな力となった。その力を2人にも分けてやりたいと思うし,また,お互が各々の力となってほしいと願っている。
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