トピックス
最近の母子保健行政から
中原 俊隆
1
1厚生省児童家庭局母子衛生課
pp.192-193
発行日 1978年3月25日
Published Date 1978/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205352
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1.先失性代謝異常検査
先天性代謝異常症のうち,フェニールケトン尿症,楓糖尿症,ヒスチジン血症,ホモシスチン尿症,ガラクトース血症の5疾病について,ガスリー法(ガラクトース血症についてはボイトラー法)によるマス・スクリーニング検査が,ほぼ全国的に実施されている。まだ実施されていない県でも4月には開始される見通しである。
この検査は,生後5〜7日に新生児より採血し,代謝異常検査用濾紙にしみ込ませ,検査機関へ郵送し,検査機関は検査の結果を採血をした医療機関へ通知するというプロセスを通る。患児が発見されれば,早期治療により心身障害を残すことが防げる。検査料は公費負担であるが,採血料などは自己負担である。もし患児であった場合の治療費は公費負担の対象となる。
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