産科医がみた世界の素顔・11(最終回)
中近東,特にイランの風土,歴史,近況などと医療(2)
品川 信良
1,2
1弘前大学医学部産科婦人科学教室
2弘前大学医療技術短期大学部専攻科
pp.766-771
発行日 1977年12月25日
Published Date 1977/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205308
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第13章 イランの医療と知られざる素顔
ファラ王妃と母子対策
この国の状態は,ある意味では,わが国の明治時代に非常に似ている。パーレヴィ国王とファラ王妃の場合もそうである。いまパーレヴィ国王についての紹介や,明治天皇との対比については割愛するとして,ファラ王妃についてだけ簡単に述べてみよう。
ファラ王妃は,この国の名実ともに第二の実力者であらせられ,婦人解放や婦人参政権の問題を始めとして,教育・医療・芸術などの各方面で,きわめて活発に幅広く活躍しておられる。このあとにふれるファラ産院なども,彼女の提唱と協力による,といわれている。
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