ケース・カンファレンス
腎移植患者と出産—京都府立医科大学付属病院
中根 佳宏
1
,
本庄 英雄
2
,
宮中 文子
3
,
北田 民乃
4
,
井出 哲正
5,7
,
木下 英子
6
1京都府立医科大学付属病院外科
2京都府立医科大学付属病院産婦人科
3京都府立医科大学付属病院産科病棟
4京都府立医科大学付属病院外科病棟
5京都府立医科大学付属病院
6京都府立医科大学付属病院産科病棟
7現在:国立奈良病院産婦人科
pp.752-764
発行日 1977年12月25日
Published Date 1977/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205307
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■腎障害と腎移植の現況
木下(司会) このケースレポートは,日本で初めて腎移植患者が多くの困難に打勝って無事出産し,母児ともに元気で社会復帰できた症例です。これからもこのような臓器移植後の出産が可能となり,さらに医学・医療の進歩に伴って,いままで分娩できないとされていた人が,危険な妊娠・分娩をのりこえて挙児を得るようなケースは増えると思います。
こういったハイリスクプレグナンシーの取扱いについて,プロジェクトチームを作り医療を行なうことは意義深いと思われます。その具体例としましてこのケースについて,それぞれの立場からお話ししていただきたいと思います。
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