教室紹介
京都府立医科大学/慶応義塾大学
上田 恵一
pp.106-107
発行日 1968年1月1日
Published Date 1968/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200278
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京都府立医科大学80年史(昭和30年発刊)によると本学は明治5年(1872)に療病院として発足し,明治12年(1879)に医学校となり,皮膚科が出来たのは明治28年頃からで明治30年(1897)に皮膚科・耳科担当駆梅院長江馬章太郎教諭という記載があり,ここで皮膚病学,梅毒学,耳科学が講ぜられた。越えて大正3年(1914)から佐谷有吉先生が府立医学専門学校教諭として,更に大正11年(1918)からは中川清先生が府立医科大学教授として夫々皮膚科,梅毒科,泌尿器科の教育,研究,診療にあたられ,中川先生は本邦最初のHebra氏疱疹状膿痂疹例を報告されている。かくて昭和22年(1947)には片岡八束先生が皮膚泌尿器科教授となられ,皮膚の内分泌機能,即ちHauthormonの研究に主力を注がれ,晩年には本学学長として大学の運営に当たられた。次いで昭和30年には岩下健三先生が北大教授から赴任され皮膚科泌尿器教室として小田助教授(現泌尿器科教授),外松助教授が補佐にあたり,昭和40年に泌尿器科が分立するまでこの陣容が保たれていた。分立後は診療病棟も全く一新され,皮膚科教室として現在に至つている。
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