今月の主題 臨床検査コンサルテーション/診療支援
各論
2.検査相談の実際
京都府立医科大学
稲葉 亨
1
,
藤田 直久
1
Tohru INABA
1
,
Naohisa FUJITA
1
1京都府立医科大学感染制御・検査医学
pp.318-320
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101918
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1.はじめに
当院をはじめとする特定機能病院では医療の高度化・専門化が進んでおり,1人の医師が担当患者の診断から治療まですべてを網羅することは最早不可能に近いと思われる.一方,各担当医は電子カルテやインフォームド・コンセントの普及あるいは新研修システム下での医師不足等により日々忙殺され,患者からは「検査について主治医に尋ねたいけれどゆっくり話をする機会がない」という不満を耳にすることも多い.そこで,“患者の目に見える”診療支援の一環として,多忙な主治医に代わって臨床検査部所属職員が臨床検査全般に関する一般的な説明を行うことが可能ではないかと考え,約6か月間の準備期間を経て臨床部長会議で承諾を得た後,われわれは2005年1月に『検査相談室』を開設した.
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