特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅱ.胃癌治療のプロトコール
京都府立医科大学・消化器外科
山岸 久一
1
Hisakazu YAMAGISHI
1
1京都府立医科大学消化器外科
pp.69-73
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904253
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術前診療のプロトコール
1.術前患者の評価
①全身状態の評価
進行度判断のための身体所見(ウィルヒョウリンパ節の有無,腹水の有無,肝腫大の有無,ダグラス窩の指診など)および血液一般,生化学的検査,腫瘍マーカー,感染症の検索に加えて遠隔転移の有無(肺,肝,骨を中心に他臓器転移)の検索をする.また,食道,大腸などの腹腔内臓器の合併病変の検査をする.
全身麻酔の術前検査として,心機能検査(ECG,場合により心エコー),肺,肝,腎機能検査を行う.殊に糖尿病がある時にはインスリンによる術前コントロールをする.
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