特集 助産婦研究論文集
産科病棟における電話相談の内容を考える
安岡 清子
1
1高知赤十字病院産婦人科病棟
pp.640-644
発行日 1977年10月25日
Published Date 1977/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205285
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1.はじめに
本病棟では,退院時に退院指導と称して,分娩後5〜7日目の褥婦を数名ずつ指導室に集め,約30分間,退院後の褥婦と新生児の生理と異常の早期発見について指導している。指導内容は病棟で基準を作り,それに沿って,その日の担当助産婦が指導するが,褥婦は簡単にメモを取るだけだから,内容がその場で十分に理解されなかったり,忘れられたりすることが多いと考えられる。
数年前より,乳業会社からのパンフレットを渡すだけではなく,本病棟での退院指導内容に沿った,育児および生活指導書を作製し,それを一緒に読みながら,メモも取り,質問にも答えるという指導方法にもっていきたいと考えていた。
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