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ラメーズ法による分娩準備教育—在日外国人に働きかける梅津を訪ねて
羅 順子
1
1聖母助産婦学院
pp.590-593
発行日 1977年9月25日
Published Date 1977/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205273
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分娩準備教育として効果的なラメーズ法
「お産は障子の桟が見えないくらい痛まなければ生まれない」「お産は女の大仕事,お産で死ぬ人もある」等々,昔から分娩について不安や恐怖心を持たざるを得ない言葉が多く残されております。また分娩の痛みを緩和させるために,薬剤使用による和痛・麻酔分娩も非常に進歩してきました。しかし私たち助産婦は,分娩の不安を緩和させる方法としては,薬剤のみでは無理であると気づきはじめているのではないでしょうか。
これからの分娩は,妊産婦自身が無知から脱皮するために分娩準備教育を受け,理論的に妊娠・分娩を正しく理解し,陣痛時の呼吸法・弛緩法を熟知することにより,心理的側面より情緒の安定をはかることができ,分娩の不安が緩和されるのではないでしょうか。それにより,妊婦は意識して積極的に分娩に臨む態度になってくると思います。
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