分娩体験記
5人の未児熟を出産して
合田 浩子
pp.196-198
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205183
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私は過去に4回出産し,そのことごとくが8か月早産であった。現在,小学2年の長男(出産時1,600g)と3歳の次男(出産時1,270g)を得ており,その間,長女(出産時1,100g),次女(出産時1,200g)の2人を亡くしている。
今年に入って,なんとか10か月正常児を,それも願わくば女児を欲しいという執着心から,5回目の妊娠に最後の期待をかけた。次男を28週で出産した時,助けていただいたともいえる公務員共済組合稲田登戸病院には,友人もおり,これまでもかかりつけのため,妊娠の相談もしやすかった。「シロッカー(子宮腔縫縮術)を受けてから安静をとれば,10か月までもつから,がんばりなさい」といわれ,なんとか女児を妊娠するようにと祈って計画した。51年1月出産予定であった。
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