母子衛生統計
乳児死亡(3)
中原 俊隆
1
1厚生省児童家庭局母子衛生課
pp.443
発行日 1976年7月25日
Published Date 1976/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205080
- 有料閲覧
- 文献概要
生存期間
図1は,生存期間別に乳児死亡率の年次推移を示したものである。乳児死亡率の改善度合は,昭和22年を100とした指数でみると,48年は全体で14.7であるが,生存期間別にみると,生存期間の長いものの改善度合が著しい。このように,生存期間が比較的長い乳児死亡が改善されると,新生児死亡,とくに早期新生児死亡のような生存期間の短いものの占める割合が多くなる。
これを図2の生存期間別にみた乳児死亡割合についてみると,昭和25年には,乳児死亡の25.0%を占めていた早期新生児死亡の割合はしだいに上昇し,45年には50.4%と過半数をこえ,48年には51.3%に達している。また,新生児死亡の割合は,昭和25年には45.6%であったものが,48年には65.3%に達しており,ここでも生存期間の比較的長い乳児死亡の改善が著しいことがわかる。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.