事例からみた産科医療事故・第4回
熱傷(2)
大村 清
1
1大村産婦人科医院
pp.432-433
発行日 1975年8月25日
Published Date 1975/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204907
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【まさかと思われる事故事例】
—新生児沐浴中,湯を追加しようとして熱湯が新生児にかかり腹部から殿部にかけて水泡形成,沐浴していた助産婦も左腕に熱傷を受けた。
—おむつかぶれができた新生児の殿部消毒を命じられた看護婦が,ハイアミンを浸した脱脂綿で清拭を始めたが,途中,原液であることに気づき,湯で薄めようとして,誤って約70℃の湯を新生児にかけてしまい,左大腿部から腰部にかけて熱傷,治療した。機能的には異常はないと思われるが,瘢痕が残る。
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