事例からみた産科医療事故・3
熱傷(1)
大村 清
1
1大村産婦人科医院
pp.374-375
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204890
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【まさかと思われる事故事例】
—停電で保育器が使用不能となり,器内の温度が下がらないよう湯タンポを入れたが,新生児に近すぎたため,殿部から下肢に第3度の熱傷をつくっていた。4時間後に気づく。
—術後,悪寒があったので,足温器を患者の踵の下に入れてやったが,ついその後の観察を忘れ,気がついた時には(14時間後),足蹠の1/3は変性し,壊死となり,治療に4か月かかった。
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