特集 授乳指導を総括する
乳房マッサージを中心として取り組んで
長岡 けい子
1
,
河合 明子
1
,
開沼 きく子
1
1山形県立中央病院産科病棟
pp.134-136
発行日 1975年3月25日
Published Date 1975/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204829
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1.はじめに
母乳栄養が人工栄養よりすぐれていることは,すでにあきらかなことであるが,それにもかかわらず最近は,母乳だけで赤ちゃんを育てている母親は少なくなってきている。
この傾向は当院でも同様で,図1に示すように,10年前の昭和39年では分娩後1か月目の母乳率が約67%であったのに年々減少し,最近では35%前後になっている。これには,①産婦の意識の欠乏,②産科病棟勤務者側の考え方,③優れた粉ミルクの普及,④家族構成の問題,⑤婦人と職業の関係,などの原因があると考えられる。
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