特別掲載 新方式による乳房マッサージ
第2章 乳房マッサージの基本
pp.13-19
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203698
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1節 施術前の準備
マッサージ師は,平素から手指を柔かく,滑らかに保つよう心がける.爪は特に短かく切り,切り口にはやすりをかけて滑らかにしておく,施術に当っては白衣をつけ,肘関節まで袖をまくりあげ,充分消毒した上,手を温めておく,産婦は原則として,ビニール布とバスタオルを重ねて敷いた床の上に,上半身の衣服を脱がせて仰臥させる.そして反対側の乳房をおおっておくために1枚,施術側の乳汁を拭き取り,あるいはその飛散を防ぐために1枚,合わせて2枚普通のタオルを用意する.ただし室温が低かったり,共同部屋で半裸になりにくい事情にあるときは,施術側だけ脱がせてもよいが,施術中に反対側の乳房からも乳汁がでることが多く,タオルは必ず当てておく.
術者は,産婦の横側に位置するが,畳の場合は立ちひざ,もしくは正座,ベッドの場合は立位もしくは椅子を使用し施術する.
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