特集 産科外来を問い直す
助産婦による保健指導の実際—産科外来における妊婦指導を中心として
渡辺 イシ
1
,
小野 花子
1
,
山本 静江
1
,
中村 ツル
1
,
根井 三千
1
,
中島 芳子
1
,
割田 勝子
1
,
松田 和代
1
,
山口 雅子
1
,
鈴木 三枝子
1
,
阿部 洋子
1
,
鳥山 典子
1
,
星野 裕子
1
,
宮本 一美
1
1群馬大学医学部付属病院産科
pp.378-382
発行日 1974年8月25日
Published Date 1974/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204728
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1.はじめに
今から3〜4年前の当病院の産婦をみると,中毒症様の症状を初めとして,身体的に異常症状を呈する産婦が目だち,またいっぽう,産痛に対しても敏感なほどに苦痛を訴える人が多く,第I期の管理に悩ませられることがしばしばであった。
これらを目のあたりにするたびに私たちスタッフ一同は,妊娠中に適切な指導を行なう必要性を痛感していたのであった。たまたま昭和46年度に中央分娩部が認められた際に増員に恵まれたため,さっそく産科外来に保健指導部を設ける話を進めた。しかし病室の夜勤数などからみても専門に指導係を送り出すことは難かしい状況であった。そこで試みとして病棟勤務の助産婦が交代制で保健指導を担当することになった。
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