特集 母性と保健指導と
外来における妊婦保健指導の経験と評価
進藤 歳子
1
1都立築地産院
pp.23-25
発行日 1974年1月25日
Published Date 1974/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204633
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1.はじめに
保健指導という言葉は,今日では決して耳新らしい言葉ではなく,内容的にも分娩周辺期に対しては,従前から助産業務の一端として,充実した指導が行なわれていた。しかしながら,これに相応して,妊娠中の充実した保健指導がどこでも完全に行なわれているかといえば,必ずしもそうではない。私たちの外来でもすべての妊婦に対する,定期的,系統的な保健指導を開始したのは,昭和45年からである。現在それから3年を経たので,これを一つの区切りとして,成果を検討してみることにした。
そもそも正常者まで含めて,全妊婦に定期的,系統的な保健指導を行なえば,(1)妊娠中の異常が少なくなることが,すでに実証されている。
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