連載 続・ペリネータルパソコン入門臨床応用篇・8
妊婦の保健指導
細野 泰
1
1富山市民病院産婦人科
pp.930-932
発行日 1988年11月25日
Published Date 1988/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207510
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はじめに
かつて,マイクロコンピュータ(マイコン)は操作が困難なしろものと考えられていましたが,最近では,私たちが生活上使用する器機のかなり多くにマイコンが組み込まれています。普及の遅かった医療の分野でもすでに多くの機材にマイコンが組み込まれ,私たちは知らず知らずにその恩恵を受けています。少し前まではマイコンを敬遠していた看護婦たちが,ひそかに操作方法を教えてほしいと頼みにくるのをみると,この1年で医療従事者のマイコンに対する認識もかなり変わったものだと驚いています。
5年前より日常の産科診療用にプログラムを開発し,産科外来支援システムを使用していますが,その後妊婦の保健指導ならびに1か月検診の指導プログラムを独自に開発し使用しています。私たちの妊婦保健指導は外来の一室に妊婦指導室を設け,病棟の看護婦が妊産褥婦を対象に指導を行なっています。わかりやすいコンピュータ指導に加え,入院しても顔見知りの看護婦がみてくれるという安心感が加わり,通院の妊婦さんから好評を得ています(写真)。
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