特集 働く女性の妊娠と育児への援助
勤労妊婦の生活と保健指導
田村 南子
1
1日本赤十字社医療センター母性保健室
pp.854-859
発行日 1986年10月25日
Published Date 1986/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206974
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はじめに
経済の急速な発展に伴って雇用労働者が増大し,中でも女子労働人口の増加は著しく,その就業分野も広まっている。本年4月,男女雇用機会均等法が施行され,勤労婦人に関係するものとして母性保護規定が改められた。時間外労働や深夜業の規制が廃止ないし緩和される一方,採用時の男女の機会均等などを柱とするこの法律の影響で,今後の労働形態は大きく変化し,複雑化していくことであろう。その中にあって,勤労婦人の妊娠・出産も影響されることは否定できない。
本稿では,勤労妊婦の保健指導に焦点を当てながら,助産婦の役割を考えてみたい。
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