ケース・カンファレンス
里帰り分娩のもたらす問題
藤田 八千代
1
,
保母 豊子
2
,
藤井 明和
3
,
市岡 操
4
1神奈川県立衛生短大
2菊地医院
3横浜警友病院・産婦人科
4川崎中央保健所
pp.36-43
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204507
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なぜこのテーマを選んだか
藤田 本誌ケース・カンファレンスの第1回として,保母さんからレポートをいただいたわけですけれども,レポーターとして,どういう動機でこのテーマを選んだかというような,ご自分のモチベーションをまず最初にお話いただきたいと思います。
保母 里帰り分娩がふえているといわれていますが,そのなかには異常が多いのではないかとみんなで話し合っていて,さてどのくらい異常が多いのだろうかということから,このスタディを始めました。その実態を数字で表わしたらいいんじゃないかということになった。たしかにうちの病院ではこの人は里帰りだから異常があってもしょうがないというような言い方をするまでになっていました。たまたま医学書院からいわれましたので,近ごろ痛切に感じていたことを取り上げてみたわけです。
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