連載 私たちの法律・10
相続
遠藤 順子
pp.48-52
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204289
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家督相続から遺産相続へ
本シリーズも先月号までは身近な法律の,主として身分的な問題をとりあげてきましたが,これからの3号では財産に関する問題,それも死という現象を境にしての財産の移転について説明してゆきたいと思います。
盛者必衰の諺のとおり,人は必ず死を迎えます。しかし1人の人間の寿命は尽きてもその人が生前有していた種々の財産的な関係はいぜんとして現存しているため,誰かが死者の地位を引継がなければなりません。ではいったい誰が,どんな割合で引継ぐのか,それが相続の問題なのです。
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