特集 新生児死亡
新生児室における救急看護
寺田 真廣
1
1東大病院産科新生児室
pp.36-40
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204073
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I.はじめに
新生児に対する処置は,出生頭初からほとんどが救急処置的要素を有するので,どれを取り出して検討すべきか迷うものであるが,ここでは分娩に引き続いて行なわれる処置や新生児仮死蘇生術等は含まず,新生児室(保育室)入室後における救急対策を考えてみたい。
新生児室に入室した児は新生児仮死のあった児はもとより,正常児でも異常経過をとる場合にその変化はきわめて速い。日ごろ新生児の哺育にあたっている助産婦として,異常徴候の観察に臨みどのように救急的に対処すべきかを新生児室管理および対応看護の面について述べ,さらに行なわれる頻度の高い処置をつけ加えてその介助について検討した。
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