グラフ
東ドイツ(ハレ)の幼稚園
小西 久弥
pp.2-8
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204068
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社会主義国の幼稚園が充実しているのはよく知られているが,東欧諸国の中でもとくに東ドイツの幼稚園は進んでいる。
東ドイツ西南部,化学工業の中心地ハレ(Halle)は新しい社会主義の都市として20万の人口をかかえる。8階〜10階建のアパートが立ち並ぶその中心にはマーケット,保育園、幼稚園などがある。3才から5才の子供たちをあずかる幼稚園はふつう2階建で,二階が年長組にあてられる。7,8人が1グループになり2人の保母がつき,各部屋にはバスルーム,手洗,教材玩具,衣類が備えられている。食費は実際は2マルク(180円)かかるが両親の負担は30ペニヒ,1カ月10マルクにもならない。(東ベルリンなどでは20〜30マルク)勤労者の平均賃金が750マルクであることを考えると驚くほど安い。
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