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八丈島に働く助産婦
櫛間 ウメヨ
1
1八丈町立病院
pp.47
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204029
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「鳥も通わぬ……」と唄われ,流人の島として知られる八丈島。人口1万800人,過疎地域の母性保健対策が叫ばれている現在,離島における医療環境の悪化は町村行政の最大の悩みの種となっている。
わが町立病院は字のごとく町でたてている病院である。生産施設の少い町の財政で,医療従事者を確保しているのが現状で,低賃金,激務のため医師不足,看護婦不足,患者および住民の不十分な健康管理,そのために起きる悲劇という悪循環をくり返してきたといえる。ベッド数37床,外来患者平均100名,医師3名,助産婦1名,ナース9名,その他各技師で各外来と病棟を管理している。
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