特集 地域母子保健指導実習報告
八丈島における地域母子保健実習に関する一考察
唐澤 陽介
1
,
入内島 明美
1
1三楽病院付属助産婦学院
pp.10-15
発行日 1971年10月1日
Published Date 1971/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204223
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I.はじめに
助産婦学院において,その教育の一環として地域母子保健実習を企画するにあたり,さまざまなことがらが考慮されなければならないことは当然である。実習の場となるべき地域の問題,実習項目の選定の問題などに対する配慮の良し悪しが,ただちにその成果の大小に結びつくことは明らかであろう。
地域に関しては,まずこれに精通していることが望ましく,実習項目は指導活動を受け入れる対象の要求を十二分に満たし得るものでなければなるまい。したがって,ある特定の地域において,同一の要求が継続的に存在する限り,これを逐年的に継承して実施することは,あらゆる面から考えて興味あると同時に有効な実習方法のひとつとみなすことができるであろう。
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