グラフ
写真にみる臨床実習—《東北大医学部付属助産婦学校》
針生 セツ子
pp.2-8
発行日 1970年2月1日
Published Date 1970/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203880
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看護教育の問題点として,しばしば臨床実習教育の困難性が指摘される.とくに助産婦教育に関しては,臨床実習の比重が,かなりのウエイトを占める.学生の臨床実習指導を現場の勤務者に依存している現在,現場との連絡調整,実習に関するいろいろな企画,立案は,教務主任の重要な役割のひとつであるともいえる,本学助産婦学生の臨床実習は「周産母子部」を中心として展開される.(下図は周産母子部見取図)従来の分娩室のあり方から,まず考え方においても改められ,ここでは,「周産期(妊娠第29周〜分娩後2週間まで)を中心とした母,児の管理」に重点がおかれるので,広さ,設備,器械,器具等の配置に関しても,すべて機能的配慮がなされている.助産婦学生の実習に関して,まず,1人の産婦を取扱うための人員配置を例記してみると,①立合医師1名,②指導助産婦1名,③勤務助産婦1名,④分娩介助者1名,⑤新生児介助者1名,⑥記録係1名.④〜⑥が助校学生である.
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