今月の臨床 Obstetrics is a bloody business
分娩時出血への対応
3.圧迫止血と子宮収縮剤の使い方
草薙 康城
1
,
伊藤 昌春
1
1愛媛大学医学部産科婦人科学教室
pp.671-673
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904350
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分娩時異常出血は500ml以上と定義され,全分娩の約20%に発症するため遭遇する機会も多い.後産期異常出血の約75%は子宮収縮不良が原因であり,産科医は日頃よりその発生を念頭におく必要がある.子宮収縮不良による産後出血の多くは,迅速な子宮収縮剤の投与と圧迫止血により制御可能であり,本稿では正常分娩時ならびに弛緩出血時における子宮収縮剤の使用方法,および弛緩出血時における圧迫止血法につき概説する.
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