助産婦必読書
育て赤ちゃん—死亡率ゼロをめざして,他—岩手日報編集部:村田源一朗著
川上 武
1
1杉並組合病院
pp.66-67
発行日 1969年7月1日
Published Date 1969/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203783
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医者も立ち会わずに死んでいく病人がいまでもあることは,医療関係者にさびしい反省を求める.とくに,自分の生まれてきた意味を理解できないうちに,みずから病気と闘うすべもなく死んでいく乳児の場合には,ひとしおこの感がつよい.
ところが,その原因が医学以前の問題にあるために,ややもすればあきらめ無関心になってしまう,しかし,無医地区は解決されず,乳児死亡のたえない矛盾にみちたいまの社会でも,社会と医療関係者が協力するならば,乳児死亡を減らすことは可能である.それを立証したのが,岩手県の乳児死亡との闘いである.
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