特集 麻酔分娩
硬膜外麻酔による無痛分娩
高橋 哲也
1
1東京逓信病院産婦人科
pp.30-36
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203729
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1.まえがき 硬膜外麻酔の無痛分娩への応用は,わが国ではすでに昭和32〜33年頃,馬淵,平井,藤森,三宅などにより報告されているが,ここ数年来,持続法による腰部硬膜外麻酔が非常に注目されるようになり,数々のすぐれた報告が発表されてきている.
周知のように,この硬膜外麻酔には頸部,胸部および腰部よりおこなうものと,仙骨管を通しておこなうものの2種類があり,通常前者を「硬膜外麻酔」,後者を「仙骨麻酔」と呼んでおり,これらのうちで無痛分娩に用いるのは腰部硬膜外麻酔と仙骨麻酔である.(図1)
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