今月の臨床 分娩管理のABC―入院から産褥まで
硬膜外無痛分娩
五反田 倫子
1
,
加藤 里絵
1
1昭和大学医学部麻酔科学講座
キーワード:
無痛分娩
,
安全性
,
チーム医療
,
脊髄幹鎮痛
Keyword:
無痛分娩
,
安全性
,
チーム医療
,
脊髄幹鎮痛
pp.198-203
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790020198
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●安全に硬膜外無痛分娩を行うために,無痛分娩を希望する産婦が硬膜外鎮痛を行ううえで問題を有していないか事前の評価を行い,問題があれば麻酔科に相談することが重要である.
●硬膜外無痛分娩は導入から維持にわたりいくつか方法があり,施設ごとに用いられる手段が変わるため,それぞれの違いを知って運用することがよりよい無痛分娩へとつながる.
●分娩中も分娩後も,硬膜外無痛分娩の副作用および合併症の評価を麻酔科医だけでなく分娩管理者全員が継続的に行うことで,早期の発見と治療につながる.
●硬膜外無痛分娩は産婦に快適性をもたらす一方で,分娩時間延長や器械分娩率上昇ももたらすため,適切な分娩介入が必要となる.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.