グラフ
新生児の輸液療法
島田 信宏
1
1国際聖母病院産婦人科
pp.2-8
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203709
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新生児の輸液療法は近年急速の進歩をとげ,数多くの生命が育つようになった.特発性呼吸障害症候群,肺硝子膜症の血液の酸性化の是正に,未熟児の補液に,脱水症状の改善に,手術前後の輸液にと非常にたくさん利用されてきた.しかし,一口に輸液といっても,新生児に対して行なうには,その量の規定,スピード,静脈確保の技術など困難な点が多く,管理も並大抵ではない.いろいろと苦労はあるが,新生児の生命を救うには大切な治療法なので,医師も助産婦も協力してその困難を克服してほしい.輸液療法の実際をここにお目にかけて,管理の参考に供したい.
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