誌上シンポジウム“新生児”・7 新生児の呼吸障害(下)
新生児の呼吸障害に対する輸液療法
村田 文也
1
1都立母子保健院小児科
pp.640-642
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203746
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1.はじめに
今年の日本小児科学会総会でColumbia大学のJamesが行ないました特別講演の要旨を見ますと,新生児の呼吸障害に対する最近の治療方法をうかがい知ることができます。Jamesは治療に関する話題として6つの項目を取り上げましたが,それらに対する彼の評価を要約いたしますと,1) acidosisの矯正 2)保温 3)酸素は有効である。4)アセチールコリンの効果は目下のところ疑問である。5)界面活性剤は無効である。6) respi—ratorの使用は努力に値することではあるが,今後の検討を要するということでありました。なかでも彼はaci—dosisの矯正を非常に重要視いたしましてかなりの時間をさいて説明をいたしました。
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