医学と看護
輸液をしている新生児の看護
今溝 敬子
1
1聖ルカ国際病院産婦人科新生児病棟
pp.51-54
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914195
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はじめに
新生児の輸液による治療は,近年注目を集め,呼吸障害において特にその成果が報告されている。当病棟においては,今年の4月1日から8月31日まで新生児死亡が10名あり,うち6名が呼吸障害(肺硝子膜症が多い)であり,そのほとんどのケースに輸液が行なわれていた。長くて4日,ある時は輸液の介助をしているうちに死亡してしまうことがあった。そのたびにもう少し早く輸液の準備ができ,介助がよくできたらと思い,輸液施行中の適確な観察と記録,報告の重要さを感じ,今回その経験を通じて反省したこと,検討したことなどをまとめてみた。
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