医学と看護
新生児の輸液—呼吸障害を中心にして
大矢 達男
1
1聖ルカ国際病院小児科レジデント
pp.47-50
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914194
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はじめに
近年,新生児学,医療器具の進歩によって,以前はあまり手のつけられなかった新生児・未熟児に対しても,積極的に輸液療法が行なわれ,効果をおさめている。交換輸血,小児外科の進歩のためになおいっそう,輸液・輸血療法を行なう頻度も増し,新生児・乳児を取り扱う者にとっては,いっそう深い知識,細心の注意と熟練を要求される。そこで,新生児室,あるいは分娩室で最も多く遭遇するのは,呼吸障害であり,輸液療法,それも早期の輸液療法はかかせない療法となっている。ここではこの新生児呼吸障害を中心として,新生児の輸液について,その原理,方法,および注意事項について,簡単に述べてゆきたい。
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