特別寄稿
母子歯科保健の現状と将来
三井 男也
1
1厚生省医務局歯科衛生課
pp.57-64
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203693
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はじめに
歯科衛生施策としては,母子ぐるみの歯科保健対策が最も効果的であるという考えに立って,国は従来から母子歯科保健の事業を展開してきたところである.
これは昭和42年6月児童福祉法が一部改正され,歯科医師による保健指導が取上げられ,妊産婦,乳幼児の口腔検診,保健指導の制度が確立されたときに始まる.また,国は昭和27年から都道府県に国庫補助金を交付してこの普及を図っている.これに併せて「母と子のよい歯のコンクール」が27年から今日まで行なわれて,母子歯科保健の重要性を国民に認識させることにおいて,大いに貢献しているところである.
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