学会展望
昭和43年日本産科婦人科学会臨床大会の回顧
竹内 繁喜
1
1都立築地産院
pp.45-48
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203687
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
従来,日本産科婦人科学会では,毎年3月末か4月の始めに定期的に大会を行なっていた.ところが,戦後医科大学または医学部をもつ大学がふえたため,年1回だけでは研究発表が消化しきれないことと,増加した産婦人科の教授に学会長を勤めていただく機会を多くするために,この大会が4〜5年前から2回になった.春の学会は主として大学関係者の基礎的な研究発表に重きを置き,秋の大会は臨床医ことに開業医向けの発表報告で,とくに臨床大会といわれている.昨年の臨床大会は,順天堂大学水野教授が会長となって,10月26・27の両日産経ホールで行なわれた.
大会の内容には,A.特別講演 B.対談 C.シンポジウム D.一般演題(示説)の4種があった.この稿で私は,A.B.Cの内から,産科的なもので,ことに助産婦にも関係がある,または助産婦にも知っておいていただきたいものに重点をおいて紹介することにした.ただ,研究発表の内容にも,医師には重要であるが助産婦には理解しにくいものも多いので,主として助産婦に分かっていただける部分だけを選んで解説を加えてみた.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.