「おんなの書」評
「沖ノ島」よ私の愛と献身を—伊藤桂一著
若林 恵津子
pp.54-55
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203596
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世の中の人間を大別して2つに分けると,「自己中心に生きている人」と「他人の為に生きている人」との2種類に分けられるように思う.ぼんやりと何となくそうなってしまっている人もあるし,はっきりした目的意識をもって行動している人もいる.この本の主人公,荒木初子保健婦が,「沖ノ島」に捧げた18年間の生涯を顧みるとき,「他人のために生きる,とはどういうことか」を改めて痛切に考えさせられる.
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